毎日の労働により蓄積する肉体的な疲れは、なかなか取れるものではありません。個人に合ったリフレッシュ方法が重要です。肉体的疲労が溜まっているからといって、ひたすら横になって休めばいいというものでもないのです。肉体的に疲れ過ぎていると、床に就いても、かえって眠れないことが多いでしょう。疲労回復には睡眠が大切ですが、効果的な睡眠を取るためには工夫が求められます。まず、重い物を持つ力仕事で筋肉に疲労が溜まっている場合は、身体組織の末端に溜まった乳酸の排出が必要です。
乳酸を排出するためには、血流の円滑化が欠かせません。血流を良くするには、軽く汗をかく程度の運動が効果的です。水分を補給しながら30分ほどジョギングや縄跳びをすると、血行が改善し乳酸が排出されるでしょう。もっとも、疲れ切っているときは、軽い運動さえ億劫になるかもしれません。その際は、温めのお湯に20分くらい浸かるとよく眠れます。入浴は血行促進に効果があり、乳酸排出に役立つのです。入浴前後は十分に水分を補給しましょう。特に、入浴前の水分補給を怠ると、血管内の血が濃くなって、かえって疲労感が増大してしまいます。
また、水分だけでなく、軽食をとることによって、肉体的疲労を軽減できます。栄養補給により、体内のエネルギーが復活するのです。ただし、食べ過ぎたり、糖分ばかり摂りすぎたりすると、消化器官に過度の負担がかかり、内臓が疲れてしまうので注意しましょう。